2009年10月29日

 

昨日10月28日は、
マイケル・ジャクソンのドキュメンタリー映画
『This is it』の全世界同時公開の日でした。

 

早速私も近所の映画館へGO!
ラッキーなことに昨日水曜日はレディースデーで、
¥1,000で映画を観ることができました。

映画を鑑賞したあと、
「映画を観た」というよりは、
「コンサートを見てきた」気分。

なぜマイケル・ジャクソンは、死んでしまったのでしょう。
映画の中で、歌い、踊るマイケル・ジャクソンを見ていて、
何回も何回もそう思いました。

彼がもうこの世にはいないのだという現実を思い出すたび、
ハラハラ涙がこぼれて仕方ありませんでした。

こんなに才能にあふれた偉大なアーティストが、
亡くなってしまうなんて。

しかも、彼が全身全霊をこめて用意をしていたコンサートの直前に…。

神様は、なんて残酷なのでしょう。

私は占い師ですから、
もう一度マイケル・ジャクソンの出生図を眺めてみることにしました。

以下は、発表されている生年月日と、生まれた時間と、
生まれた場所が、間違っていないという前提での見解です。


   マイケル・ジャクソン
     誕生日1958年8月29日生まれ
     生まれた時間 午後11時53分
     生まれた場所 Indiana州 Gary
            北緯41度35分36秒
            西経87度20分47秒


西洋占星術では、
365日を12の星座を均等に割り振って、
誕生日から星座を特定し、占いを行ないます。
生まれたときの星の配置を図にしたものを「ホロスコープ」と呼び、
そのホロスコープを読み解いていくのです。

マイケル・ジャクソンの出生図は、
一言でいえば、実に“彼らしい”配置になっています。
西洋占星術を学んだ者にとって、
大変興味深い星の配置になっているのです。
その星の配置からは、
彼のファンならばよく知っている様々な物語が如実に浮かんでくるのでした。


マイケル・ジャクソンは、
誕生日が8月29日なので、
一般的には「おとめ座」の人です。
そこからわかることもありますが、
私は、あまり、この「●×座」というデータを重要視しません。

西洋占星術を用いて、
個人の運勢を鑑定をするとき私は、
「アセンダント」を最も重要視しています。

アセンダントとは、
その人物が生まれた瞬間の東の地平線上のポイントのことです。
この位置にどんな星座があるかで、
その人の容姿や、もって生まれた体質などを把握していくのです。

マイケル・ジャクソンのアセンダントは「双子座」です。
双子座をアセンダントに持つ人物は、

  スラリとした体つき
  細長い手足
  スマートで機敏

という特徴があります。
映画を見て、まさにその通り!
どうみても50歳には見えない身のこなしです。

次に、アセンダントを支配する星をみていきます。
アセンダントの支配星が、その人自身を表します。

双子座の支配星は「水星」です。
マイケルが生まれた日、水星は、獅子座にあったのです。
そのため、次のようなシーンが人生に反映されます。

   本人は「王様」のように振る舞い、
   また周囲から「王様」として扱われる傾向を持つ。

マイケル・ジャクソンは“キング・オブ・ポップ”と呼ばれますが、
星座の配置からは、これは当然の結果と言えます。


その他の星の配置から、

   完璧主義者。
   純粋で、繊細で、優しい心を持った人。

という人物像が浮かび上がってきます。
たしかに、映画の中でも、
完璧主義者としての顔を随所に示していましたね。
でも優しい王様のようでした。
暴君のような振る舞いは全く見られませんでしたね。

もうひとつ特筆すべき点は、
マイケル・ジャクソンは類稀なる芸術的センスの持ち主だということです。

私がこれまで鑑定してきた歌手や歌のうまい人の出生図には、
必ずと言っていいほど、ある重要な星が牡牛座にあります。
マイケル・ジャクソンはこれに該当しています。

昨日見たドキュメンタリーは、
リハーサルの記録ですが、
まるで本番のメイキング映像のように思えました。
また音楽だけでなく、映像など、
さまざまなことに的確な指示をだしたり、
わかりやすく自分のイメージを伝えていましたが、
芸術的な才能があふれ出ているように感じました。

マイケル・ジャクソンにとって危惧すべき点が、
出生図から次のように読みとれます。

   肉親との確執。
   親しい知人の背信。
   身に覚えのないことによる名誉棄損。
   一般の人では耐えられない誹謗と中傷。

特に私は、マイケル・ジャクソンが
秘かな敵に狙われていたように思えて仕方ありません。

彼の一生は、もしかすると、
絶えず周囲の人たちを疑ってかからなくてはならなかったのかもしれません。

映画『This is it』をみて、
こんなにもコンサートを楽しみにしていた彼が、
あっけなく死んでしまったのか、
理解に苦しみました。
突然彼に死が訪れるような星の配置だったのかしら、と。
命日に当たる、今年の6月25日の配置を見てみました。

 

亡くなったとき、
マイケル・ジャクソンにとっては、
かなりつらい星の配置になっていました。
この場合の「つらい」とは、
今までの人生を肥やしに、
さらなる大きな役割を演じるために
自らの力で、自らの運命を切り拓いていくといった「つらさ」です。

自らの役割の大きさをきっと悟っていたのでしょうね。
非常に大きなプレッシャーにさいなまれていたはずです。

これだけで死を迎えるといった暗示は読みとれないのですが、
心身ともにかなり苦しみを感じていたようなことを物語る星の配置です。
亡くなるまでの約2年半ほど、
マイケル・ジャクソンは“試練”の時を迎えていました。
なにかしらの強烈なメッセージを私たちに伝えるために、
その方法を寝ずに考え続けていたのかもしれません。

映画『This is it』は、
ロンドンで開催予定だったコンサートのリハーサル風景のみを
巧みに編集しており、死の真相などは全く描かれていません。
ただ、映画を見た人は、みなさん同じように、
マイケルはなんで死んじゃったの?
という思いを抱いたはずです。

どんな人にも不運はあります。
私が気になるのは、
マイケル・ジャクソンが生まれながらに持っていた宿命である
「肉親との確執」や「親しい知人の背信」が
この時期に作用していなかったかということです。

マイケル・ジャクソンの死をめぐっては、
まだまだ解明されていないことがたくさんあるようですが、
彼の出生図や、
亡くなる前から亡くなった当日までのホロスコープをみたとき、
西洋占星術的には、以上のような解釈ができるのです。

あなたはマイケル・ジャクソンのどの曲が好きですか。
私は、「オフ・ザ・ウォール」と「Rock With You」が好きでした。
この2曲にはさまざまな思い出があります。
映画を見て、ますます「HEAL THE WORLD」も好きになりました。

マイケル・ジャクソンの影響を受けずに
青春時代を過ごすことなどできませんでした。

マイケル・ジャクソンの存在は、大きいものでした。
だって、彼は“KING of POP”ですからね。

マイケル・ジャクソンは、
特に晩年の曲の中に、さまざまなメッセージを織り込んでいるようです。
彼の残した名曲を、一曲一曲、歌詞をかみしめながら歌ってみると、
そこに新たな発見をすることが少なくないと私は思います。

稀代のアーティスト、マイケル・ジャクソンの
御冥福をお祈りいたします。